<竹駒神社>スマホアプリが多言語ガイド 外国人客向け実験開始

増え続ける訪日外国人旅行者(インバウンド)らへの対策の一環として、神社の参拝方法などの音声情報をスマートフォンに表示する実証実験が宮城県岩沼市の竹駒神社で始まり、観光関係者に12日、お披露目された。ヤマハが開発したアプリを利用したシステムで、実験開始は東北で初めて。
「おもてなしガイド」と名付けられたアプリで、人間には聞こえづらい特殊な音声を小型スピーカーから流すと好きな言語に変換されてスマホに情報が出る。竹駒神社では随身門と手水舎、社殿前の3カ所に小型スピーカーが設置され、参加した約25人がアプリの使い勝手を体験した。
おもてなしガイドは無料でダウンロードできる。実証実験は観光地の多い京都市内や成田、羽田の両空港などで既に始まっている。外国人旅行者はもちろん、聴覚障害者や高齢者にも有効だという。全日本社寺観光連盟(東京)の高橋光孝宮城事務局長は「神社に各言語の文字情報をいくつも貼るのは無粋。スピーカー一つで済むので、看板や何万枚ものチラシを作るより安価な点もいい」と評価した。

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