仙台市泉区の屋内スケート場「アイスリンク仙台」で20日、開場10周年を記念し、トリノ五輪フィギュアスケート女子金メダリストの荒川静香さん(35)=東北高-早大出=を招いたトークショーがあった。ファンら約60人が、選手時代の思い出やプロスケーターとして活躍する近況などに聞き入った。
荒川さんは、中学、高校の頃に練習で通った前身のリンクの印象を「何も考えずに体がなじんで対応できるホームと感じる場所。どの技も習得してきた」と語った。競技引退後はアイスショーなどに出演する日々。「見てくれる方が楽しんでいるか、スケートの良さを伝えたいという思いで滑っている」と述べた。
ソチ五輪男子金メダルの羽生結弦選手(22)=ANA、東北高出=と共に、仙台から2人の金メダリストが出ていることに関しては「パワースポットなんですかね。仙台はのんびりした人が多いのに」と話し、会場の笑いを誘った。
母親と訪れた仙台市七北田小2年の小山凛乃(りの)さん(7)は荒川さんに「演技のポイントは何ですか」と質問。「自分が伝えたい気持ちを大切にすること」と答えてもらい、「アドバイスをバレエの練習に生かしたい」と目を輝かせた。