<資生堂>ブランド統廃合 投資集中で収益強化…中長期戦略

化粧品最大手の資生堂は17日、約120ある化粧品や日用品ブランドのうち、不採算の28ブランドを統廃合することを盛り込んだ中長期戦略を発表した。投資を中核ブランドに集中して収益性を高め、2020年度に売上高1兆円超(14年度見込み約7700億円)、営業利益1000億円超(同約250億円)を目指す。
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 15~17年度の3年間を事業基盤を再構築する時期と位置づけ、宣伝広告や店舗整備などのマーケティング投資に計1000億円超を投入。中核ブランドを「エリクシール」や「マキアージュ」など5種に絞り、多すぎると批判されてきたブランドの約2割を廃止する。
 東京都内で記者会見した魚谷雅彦社長は「資生堂がこれから100年生き残るための原型を作り、市場で勝てる会社にしたい」と語った。
 13年度に1.8%にまで低下した研究開発費の対売上高比率も20年度に2.5%に引き上げるほか、世界の研究開発部門の要員も現在の約1000人から約1500人に増強する。組織・人事制度も改革し、従来の年功序列制度を廃止して、能力ある若手の活用を進める。

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