仙台市が整備を進める都市計画道路「宮沢根白石線」のうち、泉区の浦田工区が来年6月に開通する見通しとなったことが10日、分かった。国道4号仙台バイパスと泉区南光台地区をつなぎ、宮城県道仙台北環状線にも接続する道路で、市北東部から中心部へのアクセス向上が期待される。
浦田工区は地図の通り。全823メートルのうち、泉区松森の仙台バイパス交差点から、仙台北環状線までの123メートルは、2011年9月に先行開通している。
工事が進むのは残る700メートルで「南光台トンネル」(仮称、223メートル)は既に完成。北側では北環状線との接続部を交差点にする作業が行われている。来年1月21日、暫定的に丁字路交差点として利用を開始し、全線開通後は十字路に変更する。南側の都市計画道路「鶴ケ谷中山線」との交差点も今月17日に新しくする。
トンネル上部はバス停や転回場、公園にする。浦田工区と並行する側道の整備も進み、幅5.5メートルの既存道路を2.5メートル拡幅し、新たに歩道を設ける。
浦田工区は02年に事業着手し、現在の工事区間は12年6月に作業が始まった。来年3月の全線開通を目指したが、入札不調があり、工事が遅れていた。
同工区は片側2車線の計画。仙台バイパス交差点から南光台地区に入り、鶴ケ谷中山線を西進すれば、県道仙台泉線につながるため、市中心部へのアクセスが良くなる。
市北道路建設課の担当者は「鶴ケ谷中山線をさらに西進すれば、大和町方面に向かう県道大衡仙台線に接続する。渋滞する国道4号バイパスを避け、市北西部へ向かう迂回路としての利用も見込まれる」と話す。