<震災5年へ>トモダチ作戦 感謝つなぐラン

日本を代表するウルトラマラソン走者の関家良一さん(48)=相模原市=が3月、東日本大震災から5年となる3月11日を挟んだ計17日間の日程で被災地 を走って縦断する「東北チャリティーラン」に臨む。道中、東日本の在日米軍基地などに立ち寄り、米軍による救援活動「トモダチ作戦」への感謝の気持ちを伝 える。趣旨に共鳴した米軍座間基地(神奈川県)で働く米国人男性の知人が自転車で伴走する。
フルマラソンよりはるかに長い距離を走るウルトラマ ラソンを長年続けてきた関家さんが、東北チャリティーランに臨むのは3月3~19日。震災翌日の2011年3月12日にトモダチ作戦が始動したという米海 兵隊のキャンプ富士(静岡県)を出発し、三沢基地(青森県三沢市)までの約1100キロを走る。
津波で被災した茨城、福島、宮城、岩手、青森の沿岸部などを北上していく。横須賀(神奈川)、横田(東京)などの米軍基地をコースに組み込み、献身的なトモダチ作戦を展開してもらったことに対し、お礼のメッセージも届ける。
伴走するのは、座間基地で児童青少年スクール関係の仕事に携わるアービン・ローレンスさん(51)。関家さんの英語の先生だ。昨年3月上旬にトモダチ作戦のことが話題となった。
震災から5年の節目に、同作戦への感謝を伝えながら被災地を駆けるチャリティーランをしてみたいと関家さんが話したところ、ローレンスさんも賛同。愛用の自転車の後方に荷台車をつなぎ、17日間に必要な荷物を載せて同行し関家さんを支えることにした。
行く先々で震災犠牲者の慰霊の場などで鎮魂の祈りをささげる。3月11日に到着予定の仙台市では、震災孤児らを支援する「子どもの村東北」を訪ね、自転車や室内遊具を贈る。
関家さんは「米軍基地を発着点に被災地を走り、感謝の思いをみんなにつなぎたい」と意気込む。ローレンスさんは「5年がたち震災を体験した在日米軍関係者も少なくなった。再生を期す東北のことを伝える機会にしたい」と話す。
関家さんや支援者はルートの一部を一緒に走ってくれる人を募集する。贈呈する遊具の購入資金などの協力も募っている。詳細は「Tohoku Charity Run」のウェブページで確認できる。

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