東日本大震災から6年が経過し、復旧・復興が進んだと感じている宮城県民は前年度比19.6ポイント増の47.9%に上ったことが、県の県民意識調査で分かった。
復旧・復興が「進んでいる」は13.1%、「やや進んでいる」は34.8%だった。「遅れている」(18.0%)、「やや遅れている」(22.4%)は計40.4%で、前年度から5.1ポイント減少した。
施策別の満足度で「満足」「やや満足」と答えたのは「道路・港湾・空港などの交通基盤の整備」が51.6%で最も多く、「未来を担う子どもたちへの支援」(48.4%)、「安心できる地域医療の確保」(48.0%)と続いた。
「不満」「やや不満」は「海岸・河川などの県土保全」が23.9%、「雇用の維持・確保」(23.5%)、「安全安心な学校教育の確保」(23.2%)の順だった。
震災後は家庭ごみが増えるなど、エコへの意識が薄れていることから、ごみ減量の「3R」(リデュース、リユース、リサイクル)に関する質問も設けた。日常的に取り組む3R活動(複数回答)として、多かったのは「マイバッグを持参する」(73.9%)、「古紙は資源回収に出す」(67.2%)など。一方、「不用品はバザーなどに出す」は12.6%、「環境に優しい商品を選ぶ」は12.9%にとどまった。
調査は昨年11月、県内の18歳以上の男女4000人を対象に実施。1971人から回答があり、回収率は49.3%だった。