一般財団法人地域伝統芸能活用センター(東京)は2017年度の地域伝統芸能大賞の活用賞に、すずめ踊りの普及や伝承を目指す仙台・青葉まつり協賛会を選んだ。地域の伝統芸能を生かして観光や経済の振興につなげる点を評価した。
協賛会は毎年5月にある仙台・青葉まつりの主催団体。1987年の第3回まつりで、かつて仙台城新築移転の宴席で石工らが踊ったとされるすずめ踊りを現代的に復元した。踊りは企業や学校に浸透し、担い手は約150団体に広がった。
東北ではほかに、国指定重要無形民俗文化財の「石井の七福神と田植踊」を演じる「石井芸能保存会」(二本松市)が保存継承賞、花笠まつりのすげがさ製作を伝承する山形県飯豊町の伊藤よしさん(80)が支援賞を受賞した。
センターは93年から毎年、地域の伝統芸能を担う団体や個人を顕彰している。