第35回仙台・青葉まつり(まつり協賛会主催)の本まつりが19日、仙台市中心部であり、伊達文化を象徴する豪華な山鉾(やまぼこ)や武者行列が連なる「時代絵巻巡行」を繰り広げ、閉幕した。
「令和」時代の幕開けを祝う火縄銃鉄砲隊の一斉礼砲で巡行はスタート。甲冑(かっちゅう)姿の武将隊を先頭に、仙台藩祖伊達政宗を祭る青葉神社のみこし、商売繁盛などを願う11基の山鉾が、新緑が彩る青葉区の東二番丁通、定禅寺通を練り歩いた。
山鉾の前後ではすずめ踊りの大流しがあり、色鮮やかな扇子を持った約2000人の踊り手たちが元気に跳ね、観客を魅了した。
すずめ踊りに初挑戦した若林区の七郷小2年小田島琉君(7)は「扇子で8の字を描くようにうまく踊れた」と満足そうだった。
仙台管区気象台によると、19日の仙台は最高気温が22.4度で、6月中旬並みの陽気となった。勾当台公園などでは時代劇の世界が体験できる「伊達縁」、東北の名産品が味わえる「杜の市」などがにぎわった。
協賛会によると、18日の宵まつりと合わせた2日間の人出は、過去最多の約97万1500人に達した。