宮城県大崎市鳴子温泉の鳴子ダムで1日、春の雪解け水を放水する「すだれ放流」が始まった。5日まで。
地元観光関係者を対象とした見学会があり、約30人が普段は立ち入れないダム下流側から放流を眺めた。
参加者は、大量の水が幅95メートル、高さ80メートルで流れ落ちる壮観を写真に収めたり、こいのぼり約50匹の影が水に映って「コイの滝登り」のように見える風景に見入ったりしていた。
鳴子ダム管理所の土田恒年所長は「観光に生かしてもらいたい」と話した。観光ボランティアガイドの池田史さん(75)は「上からは何度も見ているが、違った迫力がある」と語った。
すだれ放流はダム完成翌年の1958年に始まり、雪解け水が極端に少ない年などを除きほぼ毎年、この時期に実施されている。