河北新報社は東北福祉大、仙台市などと協力し、大学生らを対象に本年度開設した東日本大震災の伝承通年講座「311『伝える/備える』次世代塾」の第2期を4月、開講する。15回の講座で被災や復興現場の出来事に向き合い、教訓を伝え、備えを呼び掛ける担い手の育成を目指す。
運営は311次世代塾推進協議会(会長・一力雅彦河北新報社社長)。東北福祉大と仙台市のほか、東北、宮城教育、東北学院、東北工業、宮城学院女子、尚絅学院、仙台白百合女子の7大学、運営協力として学都仙台コンソーシアム、日本損害保険協会、みちのく創生支援機構が参加する。
第1期は約120人の登録でスタートし、3月17日の修了式で約70人に修了証が交付される見込み。修了生は連絡網「311次世代ネット」でつながり、今後も情報交換を続ける。
2期目の講座は毎月第3土曜日の午前、午後を基本に15回、仙台市宮城野区の東北福祉大仙台駅東口キャンパスを主会場に開く。
震災直後、復旧期、復興期の3段階ごとに「避難の明暗」「ボランティアの力」「生活再建」などのテーマを設定。毎回被災当事者や支援者ら2人を招き、当時の状況と体験を踏まえた教訓を聴き、グループに分かれて討議する。3回分は津波被災地の視察で仙台、石巻両市などを訪れる。
対象はおおむね10代後半~20代前半の高校生や大学生、社会人。受講無料、定員50人。開講式は4月21日に行う。連絡先は事務局の河北新報社防災・教育室022(211)1591、メールjisedai@po.kahoku.co.jp