<JR東>農産物直売所 仙台駅前に8月開設

JR東日本が地元農業者や食品加工業者と設立した新会社、JRアグリ仙台(仙台市)は16日、仙台市内の農地を借りてコメや野菜を生産し、仙台駅近くにレストランを併設した直売所を8月にも開設して販売を始めると発表した。
アグリ仙台は、JR東のほか、納豆製造販売の川口納豆(栗原市)や乳製品製造販売の蔵王酪農センター(宮城県蔵王町)、仙台市若林区の専業農家遠藤耕太氏らの出資で1月に設立された。
遠藤氏の畑と水田計80アールを借り上げ、コメやリーフレタス、ニンジンなどを栽培する。直売所の建設予定地は青葉区中央1丁目のホテルメトロポリタン仙台の南側。農産物は首都圏のJRの駅でも販売する。初年度の売り上げ目標は1億7000万円。
今後は出資者の協力を得て生産物を使った商品開発も進める。南東北でさらに直売所の開設を目指す。
仙台市内で記者会見した笠原治アグリ仙台社長は「生産から商品開発、直売所の一体的な経営により、出口のある農業を展開したい」と抱負を語った。
JR東が農業者と提携し設立した法人には、トマト栽培のJRとまとランドいわきファーム(いわき市)、酒米栽培のJR新潟ファーム(新潟市)がある。

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