<YouTube>東北の自然美再生1200万回 雪や紅葉東南アジアで人気、来訪客回復に期待高まる

雪の八甲田山(青森)や蔵王(山形)の樹氷、夕暮れの松島(宮城)など、東北6県の自然美を精細な映像で紹介するPR動画が人気だ。動画投稿サイト「ユーチューブ」での再生回数は1200万回を超えた。特にタイとマレーシアの2カ国で再生時間の4割を占めるといい「東南アジアでは雪や紅葉が珍しいようだ」と関係者。東北への訪日客増加につながるとの期待も高まっている。
動画のタイトルは「東北の秋」と「東北の冬」。6県と東北観光推進機構(仙台市)が制作し、2016年12月から17年2月にかけてユーチューブに投稿した。
全編3~4分で、小型無人機ドローンを使った高精細の4Kカメラによる迫力ある映像が特徴。「東北の持つ魅力にこだわった」(機構の担当者)といい、磐梯山(福島)や田沢湖(秋田)、厳美渓(岩手)といった各県の名所が次々と登場するほか、青森・大間のマグロ解体の様子や、南部鉄器(岩手)など伝統工芸も紹介している。
機構によると視聴者の98%は海外からのアクセス。アジアのほか、フランスやドイツ、英国など欧州からも多いという。
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で、東北地方の観光客数は落ち込んだ。政府は、東北6県の外国人延べ宿泊者数を15年の50万人から20年までに150万人へ増やす目標を掲げており、PR動画を起爆剤の一つにしたい考えだ。

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