AI検温、地元産品応援売り場 東北のイオンモール13店再開

新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受け、4月18日から専門店を休業していた東北のイオンモール13店は13日、営業を再開した。イオンモール名取(宮城県名取市)は唯一、人工知能(AI)の顔認識技術を使った検温器の体験コーナーを導入した。
 検温器は感染防止の意識を高めてもらおうと、入り口などに6台を設けた。5.5インチの画面に顔を近づけると、0.5秒で体温を確認できる。マスク姿でも利用でき、37.5度以上だと赤く表示する。
 名取市の無職川勝正秀さん(73)は「日常的に体温を測らないので助かる。平熱だと分かり、安心して買い物できる」と話した。
 同店はフードコートを1000席から500席に間引きし、換気システムをフル稼働させる。前森剛志ゼネラルマネージャーは「安心安全のための対策を徹底しなければ営業できない。体調に留意しながら買い物に来てほしい」と呼び掛ける。
 同店内のイオンスタイル名取は、外食需要の減少で苦しむ生産者を支援しようと「食べて東北を元気に!」を始めた。仙台牛や亘理産イチゴ、塩釜港のメバチマグロといった宮城県産約50品の売り場を拡充した。

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