日本マイクロソフトは8日、同社が展開する検索サービス「Bing(ビング)」の機能を強化したと発表した。テレビ番組の検索機能や、SNS(ソーシャルネットワーキング・サービス)との連携を強化したのが特徴。機能強化により、国内検索サービス市場で9割超のシェアを占めるグーグルやヤフーなどとの差を詰めたい考えだ。
テレビ番組の検索機能としては、放送中のテレビ番組の名称を検索すると、ドラマのあらすじや、出演者情報などを分かりやすく一覧表示するようにした。SNSとの連携では、検索単語に関する投稿をまとめて表示するほか、検索結果から直接投稿への返信を行えるようにした。若年層の利用が多いSNSなどの機能を強化することで、利用者拡大を目指す。
8日には、人気アイドルグループの「AKB48」がビングのPRイベントを都内で行った。メンバーの秋元才(さや)加(か)さんは「気になっていた番組の内容がすぐに分かるなど、とても便利になっている」と新機能をアピールした。梅田彩佳さんは「もっとネットを楽しみたい」と笑顔をみせた。
ビングは、昨年7月に日本で正式サービスが開始されたが、調査会社などによると市場シェアは3%程度にとどまっている。日本マイクロソフトの堂山昌司副社長はPRイベントで「今後も米国で先行導入している機能の追加などを進め、日本でもシェアを広げる」と述べた。