アジア太平洋経済協力会議(APEC)の第3回高級事務レベル会合(SOM3)と関連会合が15日、仙台市内で始まる。11月の首脳会議に向け、域内の貿易の自由化や新たな成長戦略の構築などで議論を交わす。
SOM3は25、26日、仙台市青葉区のウェスティンホテル仙台で開催される。15日には電子商取引運営グループと保健作業部会の会合が始まり、経済委員会(19、20日)、貿易投資委員会(22、23日)など、24日までに22の関連会合を開く。
今回のSOM3では、1994年に合意した「ボゴール目標」に基づき、先進国・地域の貿易や投資の自由化の達成状況を評価する。アジア太平洋自由貿易地域(FTAAP)構想の実現や、持続可能な成長などを目指す新たな成長戦略づくりについても協議する。
SOM3と関連会合を合わせ、21の国・地域から1000人超の政府関係者や専門家が参加する。仙台市は15~26日、ウェスティンホテルにインフォメーションデスクを設け、各国の参加者に観光情報を提供する。仙台と周辺の観光ツアーや歓迎夕食会なども実施し、今後の誘客につなげる。