BPO検証委員会、テレ東番組に意見

放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(川端和治委員長)は27日、沖縄県南大東島のサトウキビ農家を取り上げたテレビ東京の情報バラエティー番組「ありえへん∞世界」(1月25日放送)について「事実を正確に伝えず、楽をしてお金を稼げる仕事であるかのような誤った認識に視聴者を導き、偏見をあおる結果を招いた」として、放送倫理に違反したとする意見を公表した。
 取材した制作会社のロケ・ディレクターらが農家の生産費を含む年収を利益と勘違いした上、島内に高校がないため島民の子供が通学するための沖縄本島の住居を「ビバリーヒルズに豪邸のノリ」などと放送した。
 同局は南大東村長からの「偏見に基づいた誤解を招く内容」との抗議を受け、6月7日に同番組で訂正とおわびを放送し、社内調査結果を検証委に提出していた。

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