ケーブルテレビ最大手のジュピターテレコムは、マンション向けに電力を販売する事業に参入し、有料放送などとセットで契約すれば電気料金が割安になるとして、ケーブルテレビの契約者の増加を目指すことになりました。
発表によりますと、ジュピターテレコムは、ケーブルテレビの設備が設置されているマンション向けに、電力を販売する事業に参入するとしています。
電力は、発電を手がける大手商社のグループ会社から購入し、来月、東京・杉並区にあるマンションから電力の販売を始め、今後1年間で、販売先を1万世帯程度に広げたいとしています。
対象となるマンションの入居者が、有料のテレビ放送やインターネットなどとセットで電力の購入を契約した場合、会社側では電気料金を従来の電力会社よりも10%程度安くするとしています。
ケーブルテレビ会社が電力の販売に参入するのは、今回が初めてです。
すでに値上げした東京電力に続いて、関西電力なども電気料金の値上げの検討を始めたなかで、ジュピターテレコムとしては、電気料金を武器にケーブルテレビの契約者数を増やしたい考えです。