CDが売れない ドブ板営業始めた松任谷由実

昨年のNHK紅白にソロとして初出場した松任谷由実(58)が、7月から「ユーミンのSUPER WOMAN~時代をクリエイトする女たち」(NHK・Eテレ)に出演する。ユーミンにとってこれがテレビの初レギュラーで初の冠番組になる。
 見るチャンスが増えるファンはうれしいかもしれないが、本人は面白くないだろう。テレビ出演に精を出すのは、プロモーションのためにほかならない。アルバム1枚で200万枚を売り上げたのは今は昔。オリジナルアルバムの週間セールスが1位を記録したのは15年前の「Cowgirl Dreamin’」がラストで、最近はサッパリ売れなくなってしまった。
「昨年4月にリリースしたアルバム『Road Show』は約8万枚。シングルはもっと少なく、10年の『ダンスのように抱き寄せたい/バトンリレー』は約1万3000枚。週間ランキングは15位でした。それでも今年3月に新曲『恋をリリース』の発売に踏み切る。少しでもセールスを伸ばすために“ドブ板営業やむなし”の覚悟なのでしょう」(音楽ライター)
 苦戦の理由はいくつもある。配信の急増でCD自体が売れなくなり、スターだった頃のユーミンを知る若者も激減。還暦が近づき、声量の衰えも目立つ。
 本人は約20年前のインタビューで「私が売れなくなるとしたら、日本社会が変わる時」と話していた。時代を見る目は確かだ。

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