EVで電力需給調整 東北電など、仙台で実証試験

東北電力は11日、電気自動車(EV)を活用した電力の需給調整の実証試験を仙台市内で報道機関に公開した。太陽光発電などの天候に伴う出力変動を、EVの蓄電池を使って調整する仕組みを研究し、再生可能エネルギーの導入拡大に役立てる。来年3月まで日産自動車、三井物産、三菱地所と共同で進める。
 仙台ロイヤルパークホテル(仙台市泉区)の地下駐車場に日産の新型「リーフ」2台と専用の充放電スタンド2台を設置。スタンドの遠隔監視・制御システムで蓄電池の残量を把握し、日照量が多く太陽光発電が伸びる時は充電、需要が多い夕方は放電する。
 実証試験期間中はEVをホテル宿泊者らにカーシェアリングの車両として提供。同様の仕組みをホテルや商業施設に広げることができるかどうかも探る。
 東北電の担当者は「EV市場の拡大を見込んだ取り組み。新たなサービスや再生エネの拡大に貢献したい」と話した。

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