EV実戦通じ技術向上を 初レースに意欲

仙台市内の自動車整備や板金の工場12社でつくる市民団体「みちのく次世代自動車研究会」が22、23日に村田町のスポーツランドSUGOで開かれる電気 自動車の競技大会に初出場する。車両づくりには仙台高専が協力。15日は仙台市青葉区の同校広瀬キャンパスで完成車に試乗した。
大会は「World Electric Vehicle Challenge in SUGO」で21回目。全国の工業高や大学など39チームが出場し、1周約3.7キロのコースを2時間で何周できるか競う。
同研究会は昨年初めて大会を観戦した。会員は東北に適した独自の電気自動車づくりを数年後の目標としており、実戦を通じて整備技術やサービスを向上させようと出場を決めた。
競技用の電気自動車づくりを7月に開始。仙台高専が用意したキットを使い、約2週間で「MINCみちのく号」を完成させた。
15日のテスト走行で1周約700メートルのコースを24周し、モーターや車を制御するコントロールユニットの不具合の有無を確かめた。今後は車体の補強なども行い、さらに安全性を高める。
メンバーの自営業大泉幸一さん(68)=泉区=は「本番を想定し試乗したが、大きなトラブルはなかった。大会では電気自動車のノウハウを学び、最低でも10周はしたい」と意気込んだ。

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