来日した国連食糧農業機関(FAO)のグラジアノ事務局長を招き、福島市産のリンゴとナシを使ったデザートを味わう会が10日、東京・内幸町の帝国ホテルであった。福島県の農産物の安全性をアピールし、東京電力福島第1原発事故による風評被害を払拭(ふっしょく)しようと外務省が主催。約120人が参加した。
市が2014年に始めた「ふくしまスイーツコンテスト」でグランプリを受賞した2品を用意した。長沢広明復興副大臣、小林香市長らと舌鼓を打ったグラジアノ氏は「フレッシュな味わいで香りもいい」と気に入った様子だった。
グラジアノ氏は同県農産物の検査体制に関し「毎月2万~3万の食品サンプルの分析結果はFAOのウェブサイトに掲載され、さまざまな議論に使われている」と説明。「福島産品の安全性について、現段階で懸念する理由は何ら見当たらない」と強調した。