FDA、ギリアドのレムデシビルを承認 米で初のコロナ治療薬に

[22日 ロイター] – 米食品医薬品局(FDA)は22日、米ギリアド・サイエンシズ<GILD.O>の抗ウイルス薬「レムデシビル」を新型コロナウイルス感染症で入院を必要とする患者の治療薬として承認した。 米国で承認された初のコロナ治療薬となる。 レムデシビルは新型コロナに感染したトランプ大統領の治療にも使用された。 米国立衛生研究所(NIH)が主導した大規模な臨床試験(治験)で入院期間を短縮させる効果が確認され、FDAが5月に緊急使用を許可していた。 ただ、世界保健機関(WHO)は今月、世界各国で実施した新型コロナ治療の調査でレムデシビルは患者の入院期間や死亡率に大きく影響しなかったとする結果を公表した。この結果は外部専門家の査読を受けていない。 ギリアドはWHOの調査について、患者がどの薬を投与されているか本人や医師に知らされていたためバイアスの可能性があるとして、結果を疑問視している。 同社株は引け後の時間外取引で4.3%上昇した。 ギリアドは、現在米国ではレムデシビルの需要に対応できているとした上で、10月末までに海外の需要も満たせるとの見通しを示した。 同社によると、レムデシビルは米国以外に約50カ国で承認もしくは緊急使用許可を取得している。

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