三重県鈴鹿市のコミュニティーFM局「スズカ・ボイス」で20、21日に自社番組が放送できなくなるトラブルがあり、運営会社の「鈴鹿メディアパーク」は22日、総務省東海総合通信局に放送事故として報告した。
給与が予定の19日に振り込まれなかったとして、社員8人全員が同日付で退職願を提出、20日以降、出勤しなくなったのが原因という。22日朝からは、元社員ら外部の応援を得て通常の放送を再開している。
同社によると、20日は午前5時から5時間にわたって番組を放送できず、放送事故発生時用の音楽を流し、同日午後からは東京の会社が制作した番組を放送し た。加藤正彦社長(55)は「給与は22日に振り込んだ。遅れたのは社員が手続きをしなかったためで、突然の退職願に驚いている。番組を放送できず、大変 申し訳なかった」と話した。同社は鈴鹿市や市内の企業が出資して2008年8月設立、09年3月に放送を開始した。