HIS、創業以来初の赤字転落に…感染拡大で海外ツアー中止相次ぐ

エイチ・アイ・エス(HIS)は2日、2020年10月期連結決算の業績予想を下方修正し、19年12月時点で110億円の黒字を見込んでいた最終利益が、11億円の赤字になる見込みだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で海外ツアーの中止が相次いでいるためだ。HISによると、最終赤字となるのは1980年の創業以来初めて。

 売上高は従来予想より13・9%少ない7750億円、本業のもうけを示す営業利益は91・2%少ない17億円と見込んだ。

 HISは中国のほか、感染が相次ぐ韓国南東部の大邱(テグ)市やイタリアのミラノなどを含むツアーは、3月末までの中止を決めている。感染拡大の影響は7月まで続くと仮定したという。グループのテーマパーク「ハウステンボス」(長崎県佐世保市)は臨時休業中(2月29日~3月15日)だが、その影響額については現在算定中で、業績予想には反映していない。

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