「仙台の奥座敷」として知られる秋保温泉(仙台市太白区秋保町)に、海外からの観光客を積極的に受け入れようと、外国人の視点で「おもてなし」の在り方を考える座談会が13日、秋保・里センターであった。秋保温泉旅館組合が企画し、旅館やホテルの関係者ら約30人が参加した。
首都圏在住の外国人向けの無料情報紙「メトロポリス」の編集者ら4人が、温泉街に12日から宿泊し、町内の観光スポットを巡った体験を踏まえて意見を述べた。
カナダ出身で編集長のマイケル・カナートさんは「在日外国人と初めて日本を訪れる外国人では、言語や食事について抱く不安が異なる。それぞれのニーズに合わせた対応が必要だ」と助言。自然や温泉に恵まれた土地の優位性を指摘し、「まずはPRのメーンとなる観光資源を決めることが大切だ」と話した。
編集者のヘレン・ラングフォードさんは「英語による案内や説明の表示を増やしてほしい。素晴らしい歴史や文化があるのに、もったいない」と述べた。