J1仙台は4日、仙台市のユアスタ仙台で、最終節の川崎戦を行う。14位の仙台は、引き分け以上なら自力でJ1残留が決まる。勝ち点をつかんで今季を締めくくりたい。
先発は2トップに中原貴之とフェルナンジーニョを置き、2列目に太田吉彰、ボランチに永井篤志が入る見込み。
2日はユアスタ仙台で紅白戦を実施。MF梁勇基が気迫のこもったプレーを見せたほか、今季限りで引退するボランチ千葉直樹も途中から主力組に入って調整した。
川崎は15勝8分け10敗の6位。すでにアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場の可能性はなく、高畠勉監督の今季限りの退任が決まっている。ただ、FWジュニーニョや日本代表MF中村憲剛らを擁する高い攻撃力には注意が必要だ。
仙台は降格圏の16位神戸に勝ち点で3差、得失点も6差をつける。川崎に敗れ勝ち点で並ばれても、得失点差で逆転される可能性は低いが、大敗だけは避けたい。
手倉森誠監督は「残留を決めることより、最後の試合を思い切り戦うしかないという気持ちが強い。この試合を今シーズンの集大成にしたい」と話している。
川崎戦の開始は午後3時30分。入場券は完売し、身障者割引などを除いて当日券の販売はない。
<靱帯損傷の関口は出場微妙>
関口が右膝靱帯(じんたい)損傷から1日に全体練習へ復帰し、川崎戦の出場に前向きだが、2日は別メニューに逆戻り。手倉森監督は本人の意欲を買いつつも、「(痛めたのが)サッカー人生にかかわる箇所。慎重に決めたい」と話す。
一方、前節の広島戦で左太もも裏を肉離れした赤嶺は、既に欠場が決まっているものの、連日練習場を訪れてピッチを見つめる。指揮官は「一緒に練習できないけど、せめて一緒の空間で激励したいと来てくれる。心強いね」と目を細めた。
◎前回の対戦/リード守れず黒星
川崎 3(1―2 2―0)2 仙台
仙台は2点を先行しながらも、逆転負けを喫した。
前半24分に関口、3分後にはフェルナンジーニョが追加点を奪って突き放した。だが1点を返されて2―1で折り返すと、後半は日本代表の中村を中心とする分厚い攻撃の前に受け身となった。勢いづく相手を止めきれず、15分、39分と失点を重ねた。(8月1日、リーグ戦第16節・アウェー)