J1仙台、ネットで資金募る 被災地の小中学生を招待

 サッカーJ1仙台は23日、インターネット上で不特定多数の出資者から資金を調達する「クラウドファンディング」を活用し、被災地の小中学生らをホームゲームに招待する取り組みを始める。9月30日までの期間中、500万円を目標に支援を募る。
 対象は11月3日にユアテックスタジアム仙台(仙台市泉区)で行われる女子プレナスなでしこリーグのベガルタ仙台レディース-日テレベレーザと、同10日に宮城スタジアム(宮城県利府町)で行われるJ1の仙台-浦和の2試合。日テレ戦に岩手、福島両県から300人、浦和戦に宮城県の700人を招待する。
 出資者は5000円から50万円までの7段階に設定された金額で応募する。額に応じて被災地で作られたキーホルダーやミサンガ、選手のサイン入りユニホームなどがもらえる。支払いはクレジットカードによる決済のみ。目標金額に達しなかった場合、資金は出資者に戻る。
 仙台によると、Jクラブでは鳥栖が同様の企画を実施した例がある。クラウドファンディングは年間数十件の企画のうち、約8割が目標金額に達しているという。
 東日本大震災の発生から2年以上が経過し、被災地への支援ムードが薄れているため、今回の企画を考えたという。
 仙台の営業部は「企画を通じて震災の風化を防ぎ、被災地の子どもの元気な姿を世界に発信したい」と話している。連絡先は同部022(216)1050。

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