サッカーJ1のベガルタ仙台は25日、仙台市青葉区の漁信基ビルで取締役会を開き、2013年の中間決算(2~7月)を報告した。入場料収入は見込みを下回ったものの、選手に支払う勝利給が減ったことなどから800万円の黒字を確保した。黒字額は当初計画より200万円少ない。
カップ戦などを含めたトップチームの今季の1試合平均入場者は1万2758人で、計画を11.5%(1665人)下回った。入場料収入は計画より4200万円少ない3億7100万円となった。
今季、プレナスなでしこリーグに初昇格したベガルタ仙台レディースの平均入場者は、計画比28.8%(1133人)減の2796人。入場料収入は1600万円で見込みの半分程度だった。
支出は勝利給の減少に伴い、トップチームの選手人件費が計画より2300万円少なかった。試合の運営費も外部委託の縮小などで抑えた。
白幡洋一社長は入場料収入が見込みより落ち込んだことに「前年より多く呼び込もうと背伸びし過ぎた。悪天候の影響もあっただろう」と分析。好調なプロ野球東北楽天に観客が流れた可能性も挙げた。
2016年のリオデジャネイロ五輪出場を目指す男子の日本代表監督候補に手倉森誠監督が挙がっていることには「彼のリーダーシップが認められたのであれば、クラブとしても光栄なこと」と語ったが、「(現状では)日本協会からは現在の手倉森監督との契約内容の照会があっただけだ」と述べるにとどめた。