J1山形の小林監督、辞任の意向

 3試合を残してJ2降格が決まった山形の小林伸二監督(51)は神戸戦後の記者会見で、「(来季の続投は)不可能だと思う。結果が出なかったことに責任がある」と話し、今季限りで辞任する意向を示した。
 小林監督は大分、C大阪の監督を経て2008年、山形の監督に就任。1年目でJ2で2位となり、チームを初のJ1に導いた。J1で1年目の09年は15位、10年は13位と2季連続で残留を果たしたが、今季は序盤から勝ち星を伸ばせず、降格圏を抜け出せなかった。
 山形を運営する山形県スポーツ振興21世紀協会の中井川茂敏ゼネラルマネジャー(GM)は「まだ(辞意を)正式に聞いていない。今後、監督と話したい」と述べた。
◎球際の甘さ出た/修正できず責任大きい
 J2降格決定を受け、辞任の意向を表明した山形・小林監督は、試合後の記者会見で、思うように勝ち点を重ねられず、苦闘が続いたJ1での3年目を振り返った。
 ―この敗戦、そしてJ2降格に至った今季を振り返って。
 「きょうの試合はすごく大事だと分かってはいたが、立ち上がりから守備陣が動けていなかった。ボールへの執着心を説いてきたが、また球際の甘さが出た。今季を通していくつか(順位が)ジャンプしそうな勝負どころがあったが、なかなか勝てなかったのが大きな反省。それがきょうも出た」
 ―J2降格が決まった。
 「すごく残念でもったいないシーズンを送った。1、2年目とうまく運んだが、ことしは試合のスタートでなかなかうまくゲームに入れないこともあった。それでも、(J1の)残り3試合と天皇杯がある。勝つことをサポーターは待っている。1勝できるようにいい準備をしたい」
 ―今後の身の振り方は?
 「こういう(チーム)状態でも、わたしを信用して結果が出ないのに使ってもらった。修正できなかった責任は大きい。(続投の)オファーはないと思っている」

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