JR仙台駅前再整備着工へ 市、バス停集約化など図る

 仙台市はJR仙台駅前広場の再整備事業に着手する。2015年度の地下鉄東西線開業に備え、バス停集約化やエレベーター増設を進める。東西自由通路の拡幅工事が始まるなど駅構内の大規模な改修も進む「東北の玄関口」の利便性やアクセス機能を向上させる。
 今月下旬から東口の整備に取り掛かる。高速バスの乗降スペースを現在の4台分から6台分に広げ、周辺に散らばっていた停留所を東口に集める。観光と送迎用のバス乗降場所も西口から移し、9台が停留できるようにする。
 14年度は西口ロータリーに、タクシーの乗降場所と分離する形で自家用車専用の乗降場所を新設する。地下鉄と新幹線改札口がある駅3階を初めて結ぶエレベーターも完成させる。
 西口にある路線バスのバスプールは15年度以降、停留スペースを増やす。南町通側に用地を確保し、20カ所以上に分散している停留所を集約する。総事業費は約30億円で、完成は15年度以降の見通し。
 西口の駅前広場は1981年、東北新幹線の開業に合わせて整備された。バスプールが飽和状態となり、バス停が分散。ロータリー内の渋滞が絶えないなど問題が山積していた。市は11年12月、駅前広場の再整備方針を策定し、JR東日本と協議を重ねてきた。

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