JR女川駅の温泉「ゆぽっぽ」待望の営業再開 

昨年の地震で窓ガラスが割れて休業していたJR女川駅(宮城県女川町)の町営温泉施設「女川温泉ゆぽっぽ」が21日、約1年3カ月ぶりに営業を再開し、憩いの場の復活を待ちわびた町民でにぎわった。

 女川駅前で再開セレモニーがあり、須田善明町長は「ゆぽっぽを愛する皆さんに多く使っていただき、新しいファンも呼び込んでほしい」と述べ、吉田雅(ただし)支配人が再開宣言をした。

 初日は入浴料が半額で、多くの町民がゆぽっぽでの久々の入浴を楽しんだ。町内の木村秀子さん(86)は「以前は週3日利用していて、再開を待ち焦がれていた。いろんな人と交流できて元気になる」と笑顔で話した。

 22日から通常営業(午前9時~午後9時)する。第3水曜定休。

 ゆぽっぽは東日本大震災で被災し、2015年3月、約150メートル内陸側に移転して再開した。

 昨年2月と5月の地震で2階浴室と休憩所のガラスが割れ、女川駅周辺に落下した。町はガラスを支える柱と天井が揺れで接触したのが原因とみて、約4900万円をかけ、柱を補強しガラスに飛散防止フィルムを張った。

タイトルとURLをコピーしました