JXエネルギー、マンション向け太陽光発電に参入 電力を各戸に供給

JX日鉱日石エネルギーは3日、マンションなど集合住宅向けの太陽光発電を始めると発表した。マンションの屋上に設置した太陽光発電パネルで電気をつくり、各部屋に供給するシステムをマンション開発会社に販売する。第1弾として、来年6月に完成する埼玉県南部のマンションに納入する。
 住宅用の太陽光発電はこれまで、戸建て住宅が中心だったが、マンションでもニーズが高まっており、既存マンション向けも含めて営業活動を強化する。
 JXエネルギーは、部屋ごとに取り付けられるように、国内最小のA4サイズのパワーコンディショナー(電力変換器)を開発し、発電効率が高い三洋電機製の太陽光発電パネルを組み合わせて販売する。
 まず、タカラレーベンが4日から売り出す埼玉県和光市の分譲マンション(110戸)に設置する。屋上に660枚の発電パネルを敷き、各部屋に出力1.2キロワット分のパネルを割り当てる。各部屋に割り当てたパネルが発電した電気が供給され、余った電力は東京電力に売電する。
 JXエネルギーの試算だと、電気料金は太陽光発電システムがない場合と比べて月約4000円程度安くなるという。

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