KDDI 仙台に契約センター開設 新規採用700人

仙台市は21日、KDDI(au)の携帯電話に関する契約業務全般を担う「KDDIau仙台契約センター」(仮称)が宮城野区に新設され、来年2月に営業を開始すると発表した。同社の契約センターは東京、大阪に続いて3カ所目で、地方都市への進出は初めて。従業員数は最大で700人を予定しており、大半を契約社員として新規採用する見通し。
 設置するKDDIの小野寺正会長、運営する100%子会社のKDDIエボルバの伊東博社長が22日、市役所を訪れ、奥山恵美子市長に立地表明書を提出する。
 契約センターは、宮城野区榴岡3丁目のアゼリアヒルズに入る。携帯電話の契約書のデータ処理など、情報通信技術(ICT)を活用した事務管理部門「バックオフィス」の機能を担う。来年1月11、12の両日、ハローワーク仙台(宮城野区)で会社説明会を開く。
 KDDIは業績拡大に伴う契約センターの増設を検討する中で、東日本大震災の被災地の雇用確保にも貢献できると判断。仙台ゆかりの有力経済人の情報や人脈を施策に生かす市の「せんだい首都圏リーダーズネット」に、市出身の小野寺会長が名を連ねている縁もあり、仙台を進出先に選んだとみられる。
 市はコールセンターやバックオフィスといった都市型サービス業の誘致を強化。アマゾンジャパン(東京)のカスタマーサービスセンター、わかさ生活(京都)の東北支社をはじめ、震災後の実績は6件目となる。

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