米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)と楽天、米小売り大手ウォルマートの3社は1日、KKRと楽天による大手スーパーの西友の買収が完了したと発表した。西友は今後、楽天などの協力を得て実店舗の在庫管理や販売促進策などデジタル対応を強化する。
西友の親会社の株式をKKRが65%、楽天は子会社を通じ20%、それぞれウォルマートから取得した。買収額は非公表だが、合計で数百億円とみられる。残る15%はウォルマートが引き続き保有する。
西友の最高経営責任者(CEO)には、元セブン&アイ・ホールディングス常務執行役員の大久保恒夫氏が1日付で就任した。大久保CEOは同日、「ネットショッピングを充実させながら購買ニーズの変化に迅速に対応すると同時に、実店舗の運営もさらに強化する」とのコメントを発表した。