岐阜県大垣市は2020年度、LINE(ライン)を使って小中学校へ欠席を連絡できるシステムを導入する。インフルエンザの流行期などに朝、電話が混み合ってつながりにくい不便さを解消するとともに電話に応対する教職員の業務軽減も図る。20日発表した20年度当初予算案に、システムの構築やサーバーの使用などにかかる265万円を計上した。
システム導入は市が進める電子市役所構築の一環で、10月1日を予定。小川敏市長は「仕事を持つ母親らの利便性の向上が子育て支援になる」と強調した。
保護者は、電話や連絡帳によるこれまでの方法に加えて、LINEの画面で欠席や遅刻などを選択することでも連絡が可能になる。学校ではパソコンに児童生徒の状況が一覧となって表示される。
システムではこのほか、ウェブによるアンケート機能も取り入れ、家庭訪問の希望日時や学校評価などの回答に利用する。用紙の紛失が防げるほか、回答結果は自動集計される。事務作業の効率化が期待でき、市は教職員の働き方改革にもつなげたい考え。