故ジャニー喜多川氏の性加害問題の影響で、音楽番組の〝ジャニーズ枠〟が激減するとみられている。その枠を狙って、アーティストを抱える芸能事務所の動きが活発化している。
ジャニーズ事務所のグループと競合する男性グループの出演が極めて少なかったテレビ朝日系「ミュージックステーション」はすでに変化があった。9月29日放送の「Mステ3時間SP」で、ジャニーズ勢からは「Sexy Zone」のみで、人気男性グループ「BE:FIRST」が異例の厚遇で初出演。午後8〜9時に単独で2曲、さらに企画でも歌い、計3曲を披露してファンを沸かせた。
「これまではジャニーズ勢が幾度となく出演してきた。他事務所の男性アイドルグループの出演は極めて少なかった」(音楽関係者)
例えば、若者に人気の「JO1」「INI」「Da―iCE」「BOYS AND MEN」「超特急」などは出演機会がなかった。ファンは怒りの声を上げてきた。
性加害問題の影響で、年末にかけて増える音楽特番へのジャニーズ勢の出演は激減する見通し。出演枠が空くことから、多くの芸能事務所がマネジメントするアーティストを男女問わず猛プッシュしている。
「ジャニーズ枠の存在があった『Mステ』で『BE:FIRST』への厚遇を見た多くの芸能事務所が驚いた。『どこかの音楽番組の空いた枠に、うちのアーティストが出られるかもしれない』と色めき立ち、レコード会社の音楽番組担当者らに『売り込んでくれ!』とお願いするケースが続出している」(レコード会社幹部)
もっとも、芸能事務所が売り込むアーティストの中には「〝基準〟に満たないアーティストもいて、担当者は頭を抱えている」(同)という。