MRJ初飛行1時間半…半世紀ぶり日の丸旅客機

国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が11日午前、愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)を離陸し、約1時間半の初飛行を果たした。

 国産旅客機の開発は、戦後初のプロペラ旅客機「YS―11」以来、約半世紀ぶり。日本の航空機産業の発展に向けて、受注の拡大が期待される。

 機体は午前9時35分に離陸し、南に針路をとって遠州灘の上空 などを飛行した後、同11時すぎに着陸した。設計通りの性能が発揮されたかどうか、今後検証する。試作機は5機が製造され、今後も名古屋空港で飛行試験を 重ねる。全日本空輸への量産1号機の納入は2017年4~6月を目指す。

 MRJは、三菱重工業の子会社で64%出資する三菱航空機が開発した。トヨタ自動車や日本政策投資銀行なども出資している。開発費の一部は国が支援した。

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