NY外為市場=円が対ドルで一時2カ月半ぶり高値、米GDP受け伸び悩み

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[ニューヨーク 25日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、円が一時2カ月半ぶりの高値を付けた後、伸び悩んだ。日銀が来週開く金融政策決定会合が注目されている。会合では追加利上げの要否について議論する見通しという。

終盤の取引で、ドル/円は153.84円。円は週初から2.4%値上がりしており、週足で4月下旬以来最大の上げを記録する勢い。円キャリートレードの巻き戻しに加え、このところの世界株安を受けて安全資産とされる円やスイスフランへの投資妙味が増していた。

コーペイのチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏はこの日の円の動きについて、「安全資産としての需要が後退し、円は横ばいで推移した」と指摘。「日本経済のファンダメンタルズは日銀の急速な引き締めサイクルを裏付けておらず、米連邦準備理事会(FRB)が今後数カ月中に利下げを開始したとしても、金利差は開いたままとなる見通しで、市場は幾分行き過ぎだったのではないか」と述べた。

主要通貨に対するドル指数は横ばいの104.36。第2・四半期の米国内総生産(GDP)発表前は104.21を付けていた。

第2・四半期の米GDP速報値は前期比2.8%増となった。個人消費と設備投資の堅調な伸びを背景に伸びが加速すると同時にインフレ圧力の緩和も示された。

ユーロ/ドルは小幅高の1.0846ドル。

ドルはGDPを受け、対円とユーロで下げ幅を縮小した。

対スイスフランでは、ドルは0.5%安の0.8806フラン。

日銀の会合および米連邦公開市場委員会(FOMC)は来週30─31日に開催される。

バノックバーン・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は、FRBの利下げを巡り「市場はやや先走りしていた感がある。GDP発表、9月に0.50%ポイント利下げが実施される可能性を織り込んでいた」とし、「GDPの数字は、FRBがそれほどの緊急性を感じていないことを示している」と述べた。

金融市場では、9月利下げの可能性が引き続き織り込まれ、LSEGの計算に基づくと、年内計0.68%ポイントの利下げが実施されると予想されている。

ドル/円 NY終値 153.93/153.96

始値 152.20

高値 154.31

安値 152.18

ユーロ/ドル NY終値 1.0844/1.0848

始値 1.0850

高値 1.0869

安値 1.0831

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