大気汚染物質のPM2.5などによる健康被害について、中国の気象局などは、ヒトの生殖能力や免疫に影響を及ぼすという見解を示した。
中国国営テレビによると気象局と政府系研究機関の中国社会科学院は4日、気候変動についての報告書を発表した。PM2.5などによる大気汚染で「死亡率が上がり、呼吸器や心臓の悪化を招き、生殖能力と免疫にも影響を及ぼす」として、人体に深刻な影響を与えているとの見方を示した。
また、5日に会見した中国政府の高官は、「大気汚染のスモッグが常態化しており、国民の健康に大きな影響を与えている」と懸念を示した。さらに、汚染の根本的な原因が中国の非合理的なエネルギー構造などにあると認めた上で、石炭や石油の消費を抑えるなど対策を進めていくと強調した。