PS3好調で最終益568億円 ソニー黒字に転換

ソニーが29日発表した2010年9月中間連結決算(米国会計基準)は、最終損益が568億円の黒字(前年同期は634億円の赤字)に転換した。構造改革による事業効率化に加え、家庭用ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」やパソコンの販売が好調だったことが牽引(けんいん)した。
 売上高は、前年同期比4・1%増の3兆3942億円、営業損益は1356億円の黒字(同582億円の赤字)だった。PS3は、9月に欧米で発売した体感型コントローラー「Move(ムーブ)」の投入効果で販売台数が伸びた。
 ソニーの加藤優・最高財務責任者(CFO)は同日の会見で「円高が急速に進行するなど厳しい事業環境の中で、ゲームなどの売り上げ増でカバーできた」と述べた。
 ただ、10年度に黒字化を目指しているテレビ事業については、「価格競争の激化などが見込まれ、黒字化の見通しは厳しくなっている」(加藤氏)とした。

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