新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、宮城県は25日、スマートフォン向けの「みやぎお知らせコロナアプリ」(MICA)の運用を始めた。QRコードを活用してイベントや店の利用者を把握し、感染が判明した場合、来店者に即座に伝える。
クラスター(感染者集団)が確認された際、保健所などは濃厚接触者を追跡しやすくなる。店側は感染拡大防止への自主的な取り組みをPRできる。
アプリ運用の流れは図の通り。店は県のホームページなどで申し込み、QRコードを取得。利用客は店に掲示されたQRコードを任意で読み取り、県の電子申請システムにメールアドレスを登録する。
イベントや店舗で感染が分かると、感染者の来店日や属性などに加え、症状が出た場合の相談方法を記したメールが登録者に一斉送信される。県がアドレスの情報を管理し、一定期間が過ぎれば消去する。
村井嘉浩知事は25日の定例記者会見で「利用者に迅速に感染状況を伝えられる」と説明。全国でクラスターが起きたライブハウスやパブなどを念頭に、「クラスターが発生した業種に協力してほしい」と述べた。