ＪＲ東日本は８日、ＱＲコードを自動改札機にかざして通過する乗車サービスを２０２４年度下期に導入すると発表した。チケットレス化の促進が目的で、交通系ＩＣカード「Ｓｕｉｃａ（スイカ）」を持っていない人も利用できる。まず東北で始め、首都圏や新潟を含めた新幹線、在来線全線に拡大する。
スマホかざして通過
ＪＲ東は交通系ＩＣカード対応の改札機の導入を首都圏や仙台、新潟の３エリアで進めるが、設備コストがかさみ、利用客の少ない地方路線では磁気切符しか使えない駅が多い。新サービスではＪＲ東の予約サイト「えきねっと」で切符を購入する際に「ＱＲ乗車」を選択。スマートフォンの画面に表示されるＱＲコードを改札にかざし通過する。
対応する新型改札機は、１２月以降の改札機更新に合わせ順次設置。従来の交通系ＩＣカードと磁気切符の読み取り機能に加え、ＱＲコードの読み取り機を備える。自動改札機のない駅では、スマホの画面上で乗降を自己申告する方法を検討し、ＩＣカードが使えない駅も含めた全エリアでのチケットレス化を狙う。
