「RIZIN.37」(7月31日、さいたまスーパーアリーナ) 対戦カード発表会見が24日、都内で行われ、榊原信行CEOは「地上波に向けてコンテンツを作る時代は完全に終わりを告げた」と語った。 【写真】まさか! 世紀の一戦で劣勢の武尊が天心投げた RIZINはこれまで毎年恒例の大みそか大会を中心にフジテレビが中継を続けてきた。フジテレビはキックボクシングのRISE世界フェザー級王者の那須川天心とK-1ワールドGPスーパーフェザー級王者の武尊の試合が行われた格闘技イベント「THE MATCH」(19日、東京ドーム)の生中継を予定していたが、5月31日に「諸般の事情を総合的に考慮した結果」との理由で、急きょ見送りを決定。同イベントの実行委員を務めていた榊原CEOは、その決定がRIZIN中継にも「(影響)するでしょう」と話していた。 この日の会見では、大会の放送、配信などの詳細は「決まり次第、お知らせします」と告知されたのみ。榊原CEOは、同イベントを生中継したペイ・パー・ビュー(PPV・一般チケット5500円)の販売件数は50万以上、25億円以上とみられる売上を記録したことで、「放送環境、配信環境は大きく時代が動いている」との認識を語った。 続けて、今後の地上波放送局との関係について、「フジテレビさんに限らず、地上波の放送局とはこれからもいろんな意味で向き合っていきたい」と話しつつ、「地上波に向けてコンテンツを作る時代は完全に終わりを告げた。それでも地上波の必要性はある。今後は中継というよりプロモーションのメディアとしてどう活用するか、という向き合い方はある。いろんな局と向き合っていきたい」との考えを示した。