SNSで交流「豆腐屋」人気 中津市・原田さん

インターネットを駆使して路上やイベントで豆腐を売る、中津市の「ソーシャル豆腐屋」が話題を呼んでいる。フェイスブックやブログを通じてリアルタイムの 居場所を知らせ、買いに来た客と一緒に写真を撮って投稿。行商という昔ながらの手法にSNS(会員制交流サイト)という新たなツールを応用したスタイルが 人気の秘密だ。

「ソーシャル豆腐屋・三楽工房」は同市伊藤田の原田真佐志さん(49)が経営。平日は市内各所を移動販売車で巡回し、休日は市内近郊のイベントなどに出店する。その他、客からの依頼があればその都度対応している。
原田さんが豆腐屋を始めたのは2003年ごろ。それまでは営業や卸売りの仕事をしていたが、「昔、おばが作ってくれたようなおいしい豆腐を作りたい」と一念発起して起業。それでも「木綿、絹ごし豆腐の違いも知らないような素人だった」と振り返る。
現在の販売法を確立したのは昨年末。以前からネットを利用した販売はしていたが、SNSにより双方向の交流が可能となったことで客と直接連絡を取り合える ようになった。今では常連客から無料通信アプリ「LINE(ライン)」の専用チャットに招待されるなど関係はますます緊密になり、客数は以前の10倍以上 に増えたという。
市内外のイベントでも原田さんと一緒に写真を撮るのを楽しみにやって来る客の姿が目立つ。「うちのお客さんは豆腐だけを買ってくれているわけではない。豆腐を通じてどれだけハッピーになってもらえるかが大事なんです」

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