SUSHIメニュー多言語化・仙台駅

JR仙台駅の「すし通り」と「牛たん通り」で、英語メニューによる接客の取り組みが始まった。来年3月には仙台で国連防災世界会議が開かれ、外国人観光客の大幅な増加が期待される。県内観光の玄関口で、おもてなしの用意が整った。
 仙台駅3階にある「すし通り」では6店、「牛たん通り」では4店が営業。このうち、すし5店、牛たん1店に対し、県が外国人観光客の誘致拡大の一環でメニューの多言語化を支援した。具体的には英語、中国語(繁体字、簡体字)、ハングル、タイ語の5カ国語に対応させた。
 他の牛たん3店は以前から、独自の英語メニューを用意。すしの1店は食材の入荷状況次第で提供内容を変えるといい、それ以外の全店に少なくとも英語メニューがそろった。
 すし店のうち「あさひ鮨仙台駅店」には22日、翻訳を手掛けたライフブリッジ(仙台市)の桜井亮太郎代表取締役が多言語メニューを届けた。写真に番号を付け、外国人に指さし注文してもらうなど使い方をアドバイスした。
 桜井氏は「英語でなくとも、日本語でも話し掛けることが大切。ジェスチャーも交えれば必ず通じる」などと、こつを伝えたり、簡単な接客英語を教えたりした。
 同店への外国人客の来店はこれまで、2、3カ月に1回程度で、欧米からの客が多いという。米サンフランシスコにあった姉妹店での勤務経験を持つ松田光代副店長(40)は「接客だけでなく、会話ができたらもっと楽しくなる」と意欲的に語った。

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