人気グループ、TOKIOが、東日本大震災からちょうど1年の3月11日に放送する日本テレビ系レギュラー番組「ザ!鉄腕!DASH!!」(日曜後7・0)で、被災地の福島県内から生中継することが12日、分かった。「DASH村3・11特別編」と題し、福島県浪江町にあるDASH村のその後や、山口達也(40)による“チェルノブイリ・リポート”などを送る。
昨年3月11日の震災時、城島茂(41)と山口の2人がDASH村でちょうどロケをしていた。あれから1年後-。震災による福島第1原発事故で計画的避難区域内に入ってしまったDASH村の現状を放送する。
「DASH村3・11特別編」は2時間の拡大版で、TOKIOの5人が福島県内(DASH村とは別の場所)から生出演する。また生中継ではないが、当日の日中にDASH村に城島と山口が入る予定。1年後のDASH村の映像も送る。
DASH村は、同番組の“代名詞”的な人気企画。TOKIOメンバーが地元の人々の協力を得て農作業や動物の飼育などを自ら行い、独自の村作りを行ってきた。
震災後のDASH村については、主に山口が担当。JAXA(宇宙航空研究開発機構)とタッグを組んで、昨年7月にヒマワリによる土壌の放射性物質除去実験のために初めて立ち入った。その他の実験も含めて、山口とJAXA関係者らが昨年末までに4回、村に入っている。
さらに山口は今月9日、DASH村の今後を探るべく、1986年4月のチェルノブイリ原発事故で影響を受けたウクライナとベラルーシに入った。放射能で汚染された農地の利用法、都市部の住民の暮らしぶりなどを調査し、今後のDASH村での活動に生かす目的で、その模様も番組内で紹介される。
現在も現地滞在中の山口は「今後、福島でまた農業をやったり元気に暮らして行くためには何が必要だろうか? 少しでも参考になるものを見つけ、感じとって来たい」とコメント。
制作側は「未来へつながる内容を皆さまにお伝えしたい」。希望を感じられる特番となりそうだ。