Vリーグ・仙台ベルフィーユ誕生 来月、本格始動

 バレーボール女子、Vリーグの2部に当たるチャレンジリーグに所属する仙台ベルフィーユの誕生が28日、発表された。同リーグの四国Eighty8(エイティエイツ)が、本拠地を香川県高松市から仙台市に移した。12月開幕する今季からリーグに臨む。
 元全日本女子監督で名門日立を率いた米田一典氏(61)が、チームの代表と監督を務める。所属選手は現在10人。エイティエイツの6人に、プレミアリーグ久光製薬の雨堤みなみ、尚絅学院大の三浦知愛と三友歩美らが加わる。練習開始は8月上旬を予定している。
 チーム名は、米田氏が指導した日立の愛称を用いた。フランス語で美しい、英語で鐘を示すベルに、フランス語で女の子を表すフィーユを組み合わせ、明日の鐘を鳴らす女の子のチームでありたいとの願いを込めた。チームカラーはチアフルピンク。元気で明るいハートの色をイメージした。
 企業丸抱えからの脱却と地域密着を掲げ、複数企業から資金を募り、選手も雇用してもらい運営する。チャレンジリーグへの参戦のほか、バレーボール教室の開催、体育施設の利用促進活動なども予定している。
 仙台市内で記者会見した米田氏は「自分の最後の仕事として臨む。かつて女王といわれたチームを復活させる意気込みで、取り組みたい。1、2年で(トップリーグの)プレミアに上がれるよう頑張る」と話した。
 宮城県バレーボール協会の小野寺二男理事長は「小学生から大学生まで好成績を収め、優秀な選手も育つ宮城で、その後の受け皿がなく、残念な思いをしてきた。チームに全面的に協力していきたい」と語った。
[Vリーグ]国内トップチームによるリーグ。トップのプレミア、2部に当たるチャレンジがあり、女子はプレミアに8、チャレンジに12のチームが参戦する。チャレンジで2位以内に入り、プレミアとの入れ替え戦で勝てば、審査を経て昇格となる。

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