宮城県石巻市の石巻専修大の学生と石巻工高の生徒が「石巻の絶景」をテーマにしたウェブサイトとスマートフォン用アプリを開発した。同大が展開する地元の高校、企業との連携プロジェクトの一環で、最新のバーチャルリアリティー(VR)技術などを駆使するなど、アプリ制作を手掛ける同市の一般社団法人「イトナブ」のアドバイスを受けて完成させた。
プロジェクトは大学生3人と高校生6人の計9人が参加し、昨年4月に活動を開始。ウェブサイトとアプリを制作する2班に分かれ、市内の日和山などから見える絶景写真を撮影したり、効果的な見せ方を研究したりしてきた。
19日に市役所で行われた発表会では、市職員らを前に制作したウェブサイトとアプリについて紹介した。ウェブサイトでは市内のトヤケ森山からの眺望を180度のパノラマ画像で見られるようにし、アプリではVR技術を使ったゴーグルで臨場感あふれる画像を楽しめるように工夫した。
「新しい体験ができて良かった。将来はゲームを開発したい」と石巻工高3年の高橋萩斗(しゅうと)さん(18)。仙台市から石巻専修大に通う経営学部2年鷲尾凌さん(20)は「石巻に関心を持つきっかけになった。今後は何か石巻に貢献できる活動に取り組みたい」と意欲を見せた。