日本自動車輸入組合が8日発表した平成27年の外国メーカー車の販売台数によると、フォルクスワーゲン(VW)は前年比18・8%減の5万4766台とな り、メルセデス・ベンツに16年ぶりに首位を譲った。VWは米国でディーゼル車の排ガス規制逃れ問題が発覚した9月以降の販売減が響いた。
VWは主力車「ゴルフ」「ポロ」が1割以上減少した。一方、メルセデス・ベンツは主力の「Cクラス」などが好調で、7・1%増の6万5162台と過去最高を記録した。
外国メーカー車全体は1・6%減の28万5496台だったが、軽自動車を除く国内市場に占めるシェアは9・1%と過去最高を3年連続で更新した。欧州 メーカーが得意とするクリーンディーゼル車の割合が初めて1割を超え、販売を牽引(けんいん)した。同組合は「28年もプラグインハイブリッド(PHV) などラインアップの充実で堅調に推移する」と予測している。