日本の人気アニメにゆかりの地を観光資源として活用し、訪日観光客の誘致促進を目指す「アニメツーリズム協会」は26日、国内外のアニメファンの投票を参考に選んだ「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2018年版)」を発表した。88カ所の選定は初めて。
作品の舞台、モデルになった場所や、漫画家らの記念館がある自治体の中から選ばれた「聖地」は、昨年の大ヒット映画「君の名は。」のモデルとされる岐阜県飛騨市や東京都新宿区、「サマーウォーズ」の長野県上田市など。
東北からは石ノ森萬画館がある石巻市、1970~80年代に釣りブームを巻き起こした「釣りキチ三平」の主人公が住むとされる横手市など8市が選ばれた。
「君の名は。」の聖地には昨年から多数の「巡礼者」が訪れ、注目された。今回の選定では、アニメとの関わりを生かして観光客を呼び込んだ自治体の実績も、評価の対象となった。
アニメツーリズム協会の富野由悠季会長は「アニメを出発点にして、(土地のことを)幅広く知ってほしい。観光地(聖地)の渋滞をどうするか、ということも考えていかなければいけないと思う」と話した。